糖質制限ダイエットを始めると体にはどういった変化がもたらされるのでしょうか?
その変化を時系列で見ていきましょう。
糖質がエネルギー源に!開始〜2週間
糖質制限を始めてすぐは、体内にあるグリコーゲンが優先的にエネルギー源となり、活動時に使われていきます。
このグリコーゲンは水分と結合しているため、消費されるごとに水分も一緒に消費され、体重がガクッと落ちるのを実感する方も多いと思います。
しかし、この体重減少は脂肪燃焼を伴わないことが大半なので、体重が減っていても体脂肪は減っていないことの方が多い時期です。
本格的なダイエット開始に向けての準備期間といったところでしょうか。
また、この時期は糖質制限になれない事や、今までの習慣から、糖質を求めてしまう時期でもあります。
無性にご飯やパンが食べたくなったりします。そういったときは極限まで無理はされず、ご飯やパンの量を早めに再調整し、減らしすぎによる体調不良を起こすようなことは避けてくださいね。
脂肪がエネルギー源に!2週間以降
2週間以降はいよいよ、脂肪燃焼を伴うエネルギー消費が始まる時期に突入します。
糖質制限をしていくと初めは蓄積されていたグリコーゲンがエネルギー源となりますが、そのグリコーゲンが無くなると、次は脂肪がエネルギー源となっていきます。
この時期も糖質制限のお食事の継続は大切になってきます。
脂肪が燃焼モードになっているところへ糖質が入ってくると、また糖質がエネルギー源となってしまうことに加え、糖質摂取時に分泌されるインシュリンの作用により、脂肪分解を進める酵素やホルモンの働きを抑制してしまうからです。
このような理由により、2週間以降も糖質制限のお食事は継続して行うようにしてくださいね。
恐れないで!停滞期(2ヶ月頃)
糖質制限で順調に体重が減ってきたと思ったら、ある日を境に全く減らなくなってしまったという経験をお持ちの方も多いと思います。
これは停滞期と言われるもので、飢餓状態から身を守ろうとする体の正常反応ですので、ダイエットが失敗していると思わなくても大丈夫です。
しかし筋トレや有酸素運動、また糖質制限のお食事を頑張っているのに痩せていかない日が続くと、ダイエットに対するモチベーションが下がって当然ですね。
しかしここで挫折してどか食いしたり、ダイエットをやめてしまったりすると、今までの努力が水の泡になってしまいます。
停滞期は誰でもくるもので抜け出す日は必ず来る、と初めから覚悟しておけば気持ちが楽になるので乗り越えやすいかと思います。
停滞期にはいつもと違う運動にチェレンジしてみたりするのも良いかもしれません。
新たなスポーツに取り組むと、今まで使っていなかった筋肉も使うようになるので良い負荷になりますし、気分転換にもなりますね。
また、糖質制限のレシピ本などを読み、今まで作ったことのないお料理をつくってみても良いかもしれません。
レパートリーが増えることは食事のマンネリ化を防いでくれますし、何より楽しいのでモチベーションもアップしますよ。
あまりに長く停滞期が続くようなら専門のコーチを見つけて相談することも視野に入れるといいですね。専門のコーチはお食事指導や運動指導までしてくれるので、自分では気付けなかった所を見抜いてくれる場合もありますし、ヒントを得られるかもしれません。
やっと抜けた!停滞期後の変化
停滞期を抜けると再び、脂肪燃焼モードに突入し、体はより絞られ、体重も徐々に落ち始めます。
もちろん体脂肪も減り始めます。停滞期にぐっと我慢してダイエットを継続できた方のほうがその後の落ち方がスムーズです。
停滞期を抜けた後のダイエットをよりステップアップさせるためにも停滞期の過ごし方には工夫が必要ですね。
もう一度原点にかえってみよう!糖質制限食のポイント
ポイント①
糖質は控えめにしていますか?いつもの半分の量からスタートしてみましょう。
ポイント②
タンパク質はしっかりと摂取できていますか?目安は手のひら(指は除く)1〜2つぶんです。
ポイント③
お野菜はしっかり摂取できていますか?目安は両手にいっぱいの量です。
ポイント④
水分はしっかりと摂れていますか?代謝アップするのに必要です。意識して、こまめに摂るようにしましょう。
ポイント⑤
隠れ糖質に注意できていますか?揚げ物の衣、糖質量の多いお野菜、餃子の皮、魚肉ソーセージ等つなぎにデンプンを多く含む食品、ビールなどの醸造酒、缶コーヒーなどは意外と多くの糖質を含みます。
まとめ
いかがでしたか?糖質制限によるダイエットのメカニズムはつかめたでしょうか?
停滞期の過ごし方もダイエットを成功させる鍵となります。
でも決して無理はしないでください。
モチベーションが下がるのは誰だって当然のこと。また、気持ちを切り替えて再チャレンジすれば結果はついてきます。
ご自身に合った方法で気を楽にして取り組んでいただけたらと思います。
コメントを残す