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糖質制限中のコレステロールの上昇はなぜ起きる?ケトン体との関係などの管理栄養士が解説

「糖質制限中にコレステロールが高くなった」という方を少なからず見聞きします。

糖質制限は体に負担が少なく、食事制限という感覚があまりなく、満足感の高いお食事ができることで人気が高いダイエット法なのですが、そのやり方が極端だったり間違っていたりすると、体に負担がかかる結果となっていまいます。

今回は、なぜ糖質制限中にコレステロールが上昇してしまうことがあるのか?について解説していきます。

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糖質制限中は「お肉はいくら食べてもいい」の落とし穴

糖質制限のお食事は、インシュリン分泌を促す糖質を控えることが大前提になっていて、糖質をカットする代わりに、タンパク質、お野菜、脂質を多めに摂ります。

この、「タンパク質を多く取る」の部分が誇張されて「お肉はいくらでも食べていい」と変換されることがよくあります。

お肉は確かに豊富なタンパク質を含んでいて、糖質制限中には欠かせない食材となりますが、摂取量が増えると、それに比例して、動物性脂肪も多く取り込んでしまうのです。

動物性脂肪が原因!?LDLコレステロール上昇

動物性脂肪はLDL(悪玉)コレステロールを増やしてしまいます。

LDLコレステロールは血管環境を悪化させ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの疾患を引き起こす原因となります。

ですから、お肉をいくら食べてもいいという言葉に惑わされないよう、良質なタンパク質も一緒に摂るようにして賢くタンパク質量アップを目指しましょう。

良質なタンパク質の代表はやはり大豆に代表される植物性のタンパク質ですね。

お豆腐、納豆、おから、厚揚げ、高野豆腐、枝豆、味噌などの食材を意識して摂るようにするとタンパク質量アップを図れますよ。

このように、体のことを思って糖質制限に取り組んだはいいけれど、間違った方法で逆に体に負担をかけてしまうことのないようにしましょう。

一石二鳥!?中性脂肪を減らすといいことだらけ

糖質制限をすることで、中性脂肪の溜め込みを防ぎ、さらに中性脂肪を「ケトン体」というエネルギー源に変えて利用する事が出来るようになります。

つまり、糖質を制限することで、体脂肪が燃焼モードになって体が引き締まってきます。このように糖質制限は中性脂肪をケトン体に変えて利用する事が大きな目的となるダイエット方法ですが、実は他にも、メリットが中性脂肪を減らすことが血管の環境を良くする事につながってくるのです。

動脈硬化などを引き起こす原因となる物質の1つがLDLコレステロールという事は知られていますが、その中でも小型LDLコレステロールは超悪玉コレステロールを呼ばれ、動脈硬化の直接的な原因になるとされています。

この超小型コレステロールは、中性脂肪が多い人ほど多く持っている傾向があるそうです。ですので、中性脂肪を減らすことに伴ってこの超悪玉コレステロールも減らすことができれば、体は健康にぐっと近づくことができます。

中性脂肪を減らすことは、まさに一石二鳥となりそうです。

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脂質を極める者は糖質制限を極める!?

良質な脂質を上手に摂取することは、糖質カットによるカロリー不足を防ぎ、さらに血管疾患を予防してくれるHDL(善玉)コレステロールを増やす事にもつながります。

つまり、油の質が糖質制限ダイエット効果や健康を左右すると言っても過言ではないのです。

ここでの良質な油というのが、お魚に含まれるDHA・EPAや、えごま油・アマニ油に代表されるω3系の油です。糖質制限で重要になってくる油は、積極的にいいものを選ぶようにしましょう。

下げよう!LDL(悪玉)コレステロール・中性脂肪

良質な油を摂る事で、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪や悪玉コレステロールを下げることはお伝えしましたが、その他にもいくつか方法がありますのでご紹介いたします。

食物繊維の多いお野菜を積極的に摂りましょう。

野菜、きのこ、海藻などに豊富に含まれる食物繊維は、腸内でコレステロールや脂肪分を包み込み、体外へ排出する働きをしてくれます。

大豆や胚芽などもうまく利用しよう。

大豆や胚芽に多い植物ステロールは、LDLコレステロールの吸収を妨げる役割をしてくれます。

適度な運動を取り入れましょう。

ウォーキングなどの有酸素運動は善玉コレステロールを増やす働きをしてくれます。

日頃から階段を使ったり、小まめに動いたりする事でもずいぶんと運動量は増えますので、出来るところから始めてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?体のために始めた糖質制限が、体に負担のかかるような事にならないように、タンパク質の種類、油の種類にも留意しながらお食事をしていただけたらと思います。

難しいように感じますが、一度わかってしまえば、コツがつかめてくるものです。

作りながら、また、外食やコンビニなどでも、ご自身にあったお食事を見極められればいいですね。

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