ダイエットに取り組むと、誰でもきっとぶち当たる壁、それは停滞期です。
糖質をカットし、タンパク質、脂質などの栄養素でエネルギーを補うといったお食事内容で順調に痩せてきたという方も、ある程度のところまで来ると、体は、これ以上痩せ続けたら身体活動を維持できないと判断し、省エネモードに突入します。
これがいわゆる停滞期となるわけです。
停滞期は体の正常な反応(ホメオスタシス)で、防衛本能として生きる上で大切なメカニズムですが、ダイエットを頑張っている時に、1ヶ月から、長い人では3ヶ月もの間、停滞期が続くとさすがにモチベーションが下がってしまいますね。
この停滞期を強制的に終わらせる方法としてチートデイという方法があります。
このチートデイは一体どういったものなのでしょうか?今回はチートデイについてまとめました。
チートデイの実施方法
ではチートデイはどのように実施すればいいのでしょうか?
まず、チートデイの目的は、脳に、「今は飢餓状態ではない」ということを知らせるために実施するということを覚えておいてくださいね。
この目的達成のために、以下のポイントを押さえて取り組むと良いとされています。
チートデイポイント①
停滞期と判断される時期に実施します。
体重が落ちなくなってしばらく経った時に実施すると効果を発揮しますので、計画的に日にちを決めて実施してくださいね。
ここでの注意点は、女性は生理前に体重が落ちないことと停滞期は違うメカニズムですので勘違いのないようにしていただきたいという点です。
また、体脂肪率が35%以上ある方は、「飢餓状態」だと脳が勘違いする確率が低いのでチートデイは設けないほうがいいようです。
そして、お野菜だけ食べていたり、お肉だけ食べているような偏ったお食事をしていらっしゃる場合にも注意が必要です。
体重が落ちない理由に、停滞期ではなく、単なる栄養不足が考えられますので、まず先にお食事内容の見直しも行うようにしてくださいね。
体重減少が順調に進んだ後にくる停滞期ではない時に、ストレス発散のために実施するのは単なるリバウンドを引き起こしかねないので気をつけてください。
チートデイポイント②
チートデイに適したお食事は、「高糖質、高タンパク質」です。
「え!?糖質もとって良いの!?」と驚かれた方も多いと思います。ホメオスタシスが発動している時は、エネルギーの消費を抑えるために「レプチン」という脂肪代謝に関係するホルモンの分泌量が減っている状態になっています。
このレプチンを活性化させるためには炭水化物も必要となってきます。ですので、チートデイではご飯、パン、パスタなど、普段我慢している高糖質な食材も積極的に召し上がって良いとされています。
しかし、悪い油が使われがちなファーストフードやスナック菓子、またはカップ麺などを食べたり、極端に夜遅く食べるなど、明らかに体に悪影響な食べ方をするのはNGです。
チートデイとはいっても、体のことを考えた食事を健康的な食べ方でたっぷりと召し上がるようにしてくださいね。
チートデイポイント③
摂取カロリーはいくつかの目安があります。
体重×45Kcal
除脂肪体重×55Kcal
普段の摂取カロリーの1.5倍〜2倍
目安は色々とありますが、カロリーをしっかりと取ることが大切になってきます。
中途半端に取り組むと、脳を騙す事に失敗してしまいます。
注意していただきたいことは、チートデイは普段からしっかりと、糖質管理+カロリー管理ができていて、かつ停滞期にいる方向けの方法なので、食事内容を把握せず、何となく食べる量を減らしてダイエットをしているだけの方にはリスクを伴うという点です。
チートデイを設けるかどうかは、しっかりとした管理ものとでダイエットしていらっしゃるかどうかで判断していただきたいと思います。
チートデイポイント④
チートデイは1日限定で行うことです。チートデイの翌日も誘惑に負けて食べ続てしまったら、それはリバウンドに直結してしまいますので注意してくださいね。
また、チートデイを設けることによって、また新たに、体から糖質を排除する期間が必要になって来るのも事実です。
停滞期が辛すぎて挫折しそうな場合は取り入れてみてもいいですが、停滞期も「現状維持」と捉えて踏ん張れそうであれば何とか乗り切ってしまうのも1つの手ですね。
ダイエットが失敗に終わらないために
ダイエットには停滞期がつきものです。
これを最初から踏まえた上での数値目標を立てるといいですね。
例えば、1ヶ月に1キロずつ痩せるといった目標を立ててしまうと、停滞期に入った時にはその目標が達成されなくなってしまいます。
ですので、停滞期は必ず来ると見込んで、3ヶ月ごとの目標や、半年ごとなど、少し長めの期間設定にすることがお勧めです。
まとめ
いかがでしたか?
チートデイは長い停滞期を脱するための方法ですが、間違った方法で取り組むと逆効果になりかねません。
心配な方は専門のトレーナーに相談するなど、プロの手を借りて実施することも視野に入れてもらいたいと思います。
あなたのダイエットが成功へと向かいますように。
コメントを残す