どうして糖質制限がダイエットに有効なのでしょうか?
答えは、糖質を制限することによって血糖値上昇を抑え、血糖値上昇に比例して分泌されるインスリンを少なくできるからです。
なぜインスリン分泌を少なくするといいのでしょうか?
それはインスリンには余った糖質を脂肪細胞に取り込む作用や、脂肪の分解・燃焼を抑制する作用があるからです。
では、糖質制限中の血糖値はどのように変化していくのでしょうか?また、血糖値の急上昇・急降下を繰り替えす「血糖値スパイク」が及ぼす様々な危険性や血糖値の自己測定などについてまとめました。
知ろう!お食事の際の血糖値変化
人は食事をとると血糖値は上昇します。
血糖値が上昇すると膵臓から適切な時間に適切な量のインスリンが分泌され、その働きによって血糖値は低下し、食後薬2〜3時間後には空腹時の値に戻ります。
これが健康な方の血糖値の変化です。
攻略しよう!糖質制限による血糖コントロール
誰でも食後は血糖値が上がり、インスリンが分泌されますが、実はこのインスリン、糖質を摂取した時に多く分泌されるのです。
先ほど説明しました通り、インスリンは脂肪分解・燃焼を抑制してしまいますし、余った糖質を脂肪に変えて取り込んでしまいます。
ですので、糖質の量を減らし、インスリンの分泌量を抑えることがダイエットに繋がるのです。しかし、安易な糖質制限はかえって体に負担がかかってきます。
糖質をカットするなら、タンパク質、良質な脂質、代謝を促すお野菜をしっかり摂る必要があります。
糖質カットによるカロリー不足は体に負担をかけてしまいますので「栄養不足」にならないよう、しっかりと計画を立ててチャレンジしていただきたいと思います。
要注意!「血糖値スパイク」が起こす危険性
健康診断でも問題なかったけれど実は「隠れ糖尿病予備軍」になっている方も少なくありません。この問題にも関わってくるのが「血糖値」。
糖質の多い食べ物(甘いお菓子など)を一度に大量に食べると、血糖値は通常のお食事の時よりも急上昇してしまいます。こうなるとそれを下げるためにインスリンが大量に分泌されます。
しかし、それだけでは終わりません。この血糖値の急上昇からの急降下によって、体はまた血糖値を上げなければ、というモードになり今度は血糖上昇ホルモン(アドレナリンやグルカゴンを)を分泌させます。
こういった血糖値の激しいアップダウンのことを「血糖値スパイク」と言いますが、それを繰り返しているうちに内臓は疲れてしまい、機能が落ちてきてしまいます。
つまり、血糖値をうまくコントロールできない体へ近づき、対処が遅れると糖尿病を患ってしまいかねないのです。
また、血管環境も悪くなるため、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの危険性も高まります。
さらに、血糖値スパイクによって気分の落ち込みなど精神面での辛さも覚えるようになってきます。
このように様々な危険性をもたらす血糖値スパイクを起こさないように糖質管理、血糖値管理はとても重要になってきます。
簡単!食べ方1つで脱・血糖値スパイク
体と心に悪影響をもたらすこの「血糖値スパイク」ですが、普段のお食事の摂り方を少し意識するだけで防ぐことができます。
1番取り組みやすいものの代表として「ベジタブルファースト」が上げられます。
つまり、「お野菜から食べ始めましょう」というものです。お野菜から召し上がることで、糖質の吸収速度を遅くできるので、血糖値の急上昇を防ぐことが可能なのです。
これなら糖質制限が辛くて続かない、または少しお休みしたい、といったモチベーションの時にだって続けることは可能ですね。
こうしたちょっとした取り組みでこの血糖値スパイクがもたらす危険から身を守ることができるのです。ぜひ、次のお食事から実践してもらいたいポイントです。
「ベジタブルファースト」は実践していくとお野菜の不足を敏感に把握することができます。お食事にお野菜がないと何だか落ち着かないといった心の変化が起これば最高ですね。
確実に体は健康に向かっていくはずですよ。
自分で測れるの!?血糖値の自己測定
少し踏み込んだ健康管理をしたい方は、「血糖値の自己測定器」をつかっての管理が可能なようです。
様々な商品が発売されていますが、細い針を指先に当てて採血し測定するものや、飽くまで参考程度に血糖値が把握できるセンサーを使った測定器(採血なし)なども販売されています。
後者のセンサーを使った測定器は24時間の血糖値を連続で測定できるので、ご自身の血糖値の変動を把握するのにとても便利ですね。
痛みが伴わないのでその点もポイントが高いです。
また、数年先になるようですが、Apple Watchに採血なしの血糖値測定機能が追加されるとの噂もあり、テクノロジーのすごさを感じます。
こうした世界がもっと浸透すると、健康状態がよりわかりやすく把握できるようになりますね。
まとめ
いかがでしたか?
血糖値管理は健康管理と直結していることがお分かりいただけたかと思います。
今回ご紹介した内容を参考にされながら、できる範囲で取り組んで、健康な体と心を手に入れましょう!
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