糖質制限を始めるにあたって、本当に効果は出るの?
何日くらいで効果は出てくるの?
など、事前に知っておきたい事ってありますよね。
また、もうすでに糖質制限しているけど、効果が出なくて痩せていかないという方、今のやり方を今一度、見直すべきなのかもしれません。
なぜ効果が出ないのかを一緒に紐解いていきましょう。
効果が出るまでだいたいどのくらい?
糖質制限を始めて経口からの糖質量が減ると、肝臓にあるブドウ糖から作られたグリコーゲンがエネルギー源として使われ始めます。
このグリコーゲンは水と結合しているため、グリコーゲンが消費されると水も一緒に消費され、ぐっと体重は落ちます。
糖質制限開始から1〜2週間で体内に蓄積されていたグリコーゲンが消費されていきます。
しかしこの体重減少は、体内の水がなくなるために起こるものですので、脂肪燃焼という観点から見ると、まだ本格的にダイエットできているわけではないようです。
脂肪燃焼を伴う本格的なダイエットは、だいたい3週間を過ぎたあたりら実感される方が多いようです。
これは体内のグリコーゲンがなくなってからエネルギー源が脂肪にシフトしていくためと考えられています。
体脂肪が落ちたり、体型がスリムになっていったりという形で成果を感じられるようになります。
この3週間目というのを、だいたいの目安として覚えておかれるといいと思います。
効果が出ないのはなぜ?
では、3週間経ったのに、なかなか成果が現れないといった方には、何が起こっているのでしょうか?
考えられる原因をピックアップしてみました。
原因1.タンパク質を十分量摂取できていない場合
糖質制限ダイエットは、【糖新生】というメカニズムを利用して痩せる方法ですが、この糖新生は、アミノ酸や脂肪を使って体内でブドウ糖を作り出します。
お食事から摂取したタンパク質はアミノ酸へと分解され、このアミノ酸がエネルギーへと変わっていくのですが、お食事から十分なタンパク質が摂取されていない状態ですと、使っていない筋肉をアミノ酸に変えて糖を作るようになってしまいます。つ
まりは体を削ってエネルギーの確保をしていくのです。
こうなってくると、筋肉が減り続け、筋肉が減るということは、脂肪を燃やす能力も落ちていくということになります。
こういった悪循環に陥ってしまうと、痩せていかないどころか、不健康な身体になってしまいます。
糖質制限される場合は、タンパク質量をしっかりと確保して、お身体を守ってくださいね。
原因2.きちんと糖質を制限できていない場合
ごはんやパンなど、はっきりと糖質だとわかる食材は意識して減らしたり、残したりして制限しやすいのですが、天ぷらやフライなどの衣、練り製品のでんぷん、糖質の多いお野菜(じゃがいもなど)、糖質の高いアルコール類、和食の味付けに使われるお砂糖やみりん、ソースやケチャップなどの調味料類など、一見糖質だと気付きにくい隠れ糖質を知らず識らず摂取しすぎている場合は見直す必要があります。また、糖質オフの商品をいくらでも食べてしまうといった事にも注意が必要です。
原因3.3食きちんと食べていない場合
糖質制限のお食事は、糖質を減らして、タンパク質とお野菜で糖質のカロリー分を補う事が基本となり、むしろ、何をどれだけ食べるのかを意識して「しっかり」食べることが重要となってきます。
このことに反して、食べない方が簡単に痩せるといった思考になって、例えば1日1食や2食にするといった欠食をするようになると、お体は軽い飢餓状態と認識してしまいます。
そうなると体は省エネモードに突入し、エネルギー消費を避け、脂肪燃焼しにくくなってきます。
こうなると、痩せにくい身体になるので、3食、決まった時間に召し上がり、腹8分を意識してお食事リズムを作っていかれるといいですね。
原因4.脂肪が筋肉に変わっている場合
食事と適度な運動で身体が変わってきているにも関わらず、体重だけ見て、「痩せていない」と判断するにはまだ早いかもしれません。
実は筋肉は脂肪よりも重いので、体重がグッと減ることはあまりないことが多いです。
しかし、この変化は健康的な体作りが成功に向かっている証拠です。
しっかりと筋肉をつける事は、脂肪燃焼に効果的に働いてくれるので結果的に痩せていく体質へと導いてくれます。
体重計で判断するのではなく、体組成計を利用して、脂肪量、筋肉量の変化も見ていけるといいですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は糖質制限のおおまかなメカニズムと、痩せない理由とその対処法を説明してきました。
思い当たる箇所がある場合は、生活に無理のない、ストレスにならない範囲で改善していただけたらと思います。
糖質制限は、その制限量をあまり厳しくない目標に設定すると、無理なく長く続けていただける方法だと思いますので、ご自身にあったスタイルを見つけてもらえたら幸いです。
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